環境問題への取り組み
近年、バイオプラスチックの分野は技術革新により注目を浴びています。当社では、これまで廃プラスチックの有効利用として再生PPを使用した成形品を供給してまいりましたが、新たな取り組みとしてバイオプラスチックの成形サポートにも注力しています。環境問題への取り組みに関して、ぜひお気軽にご相談ください。(バイオプラスチックは、植物等の再生可能資源から作られる環境に優しいプラスチックです。従来の石油ベースのプラスチックと比較して、二酸化炭素の排出量が少なく、生分解性を持つ場合もあります。これにより廃棄物問題や環境負荷の軽減が期待されています。)
当社の試作例
バイオプラスチックのポジショニング
バイオマスプラスチック
LIMEX
PP・PEをベースとし、炭酸カルシウムなどの無 機物を50%以上含む無機フィラー分散系複合素 材。主原料は石灰石で、プラスチックの使用量 削減に寄与。使用済LIMEXを回収し、プラスチッ ク代替のLIMEX製品へ再生する「マテリアルリサ イクル」を推進。
MAPKA
微細な紙パウダーを含む新素材のプラスチック原料。容器や成形品は燃やせるごみとして処理可能MADE IN JAPANとして注目。一般プラスチック(PP)に比べ、温室効果ガス排出量を約35%削減。
RiceResin(25%) / RiceResin(51%)
お米(非食用)由来の国産バイオマスプラスチックは、食用に適さない廃棄米をアップサイクルして製造。石油系プラスチックと同等の品質を維持し、最大70%まで混合可能。
バイオPET
従来の共重合PET樹脂をバイオ化(植物由来の原料を一部使用)することで、機能性と環境対応性を両立。植物由来MEGを使用し、石油使用量を15~30%削減し、製造時のCO2排出量を最大25%削減可能。
PP+グリーンPE(30%)
グリーンPEはサトウキビ由来のプラスチックで、石油由来のポリエチレンに比べて最大70%のCO2排出削減が可能。エタノール段階で同じ組成となり、加工性・リサイクル性も同等。
生分解プラスチック
(加水分解方式)
PLA
約20年前に開発された乳酸由来のプラスチックは、通常の室温環境で長期使用可能。使用後、適度な水分と温度の環境下で加水分解と生分解が進み、最終的にCO2と水に完全分解される。
FORZEAS
生分解性で植物原料ベースのBioPBSを使用したコンパウンド樹脂は、微生物によって水とCO2に分解され、環境負荷が少ない。耐熱性が高く、他樹脂との相性も良好で、他の生分解性樹脂とのコンパウンドにより単体では得られない性能を発揮する。
セルブレンEC
天然セルロースを原料とする環境にやさしいプラスチック。耐衝撃性・耐熱性・耐擦傷性・耐薬品性がPLAよりも優れ、透明だけでなく着色も可能。新開発の可塑剤を使用し、欧州の環境規制にも対応。
バイオプラアロイ
ポリ乳酸(PLA)を30%配合したアロイ樹脂は、ポリスチレンに比べて炭酸ガス排出量を25%削減。耐熱性、耐衝撃性、耐油性に優れ、電子レンジでの使用も可能。食品容器や従来の耐衝撃性ポリスチレンと同等の用途に使用可能。
生分解プラスチック
(酸化分解方式)
PP+デグラノボン(5%)
オレフィン系樹脂(PE・PP)用添加剤は、光・温度・酸素・微生物により低分子化し、水とCO2に分解。低コストで品質保持期間の制御、物性安定性、耐熱性が優れる。厚生省告示370号に適合。
従来のリサイクルプラスチック
R-PP
当社で30年以上、最近では3000ton/年の使用実績を持つリサイクルPP複合原料。再生材特有の物性バラツキを独自ノウハウで管理し、長期使用を前提とした建築資材品を安定供給。※本品はバイオプラスチックの定義からは外れますが、環境問題の取組みの一例として紹介します。
当社展示室に試作品を展示しています。
お越しの際にご自由にご覧ください。